2005年11月07日

畑村式「わかる」技術、畑村洋太郎

東大名誉教授、畑村洋太郎による、新しいものをつくるための方法「創造の方法」
を会得するために必要となる「わかる」の仕組み、利用法が書かれた本。

すべての事象は、いくつかの「要素」が組み合わさって「構造」を持っています。
例えば、刺身と酢飯という要素が、
重ねるという「構造」を持つことによって、寿司という事象が出来上がります。

「わかる」という感じは、もうすでに知っている要素や構造と、
その事象が一致するときに得られます。これをテンプレートの一致と言います。

また、どのテンプレートとも一致しない場合、
新たなテンプレートを構築することにより「わかる」感じがします。
なかなか新たなテンプレートを作れないために「わからない」
という感じがしてしまうのです。

真剣に勉強している人の頭の中には、
新しいテンプレートをつくるのに必要な種があります。
しかし、この人は最初は、その種の使い方どころか、
そもそもどの種を使えばいいのか分かりません。


教科書にはエッセンスだけが書かれています。
余計なものを取り去ってエッセンスだけを伝えることは効率的です。
しかし、シンプルにした分だけ、それを理解するために必要な
新しいテンプレートがなかなか作れないという問題が出てきます。
テンプレートが作れなければ覚えることも難しいですし、
覚えたことを実践に使うために必要な「わかる」こともできないです。
また、エッセンスだけを暗記させることは、
勉強する人の意欲を削ぎます。
わかりたいという意欲を持たせるようにしなければなりません。

何事も経験を多く積めばはやく問題を解くことができます。
公式を暗記し例題を多く解くことにより、
例題と同じ形式の練習問題は解けるようになります。
しかし、その時、対象がどのような要素を持ち、
どういう構造になっているかなどを意識して観察して理解していなければ、
似たような対象があらわれたときに「わかる」ことができません。
つまり、例題とは多少違った形の応用問題が解けないのです。

いろいろなことが「わかる」ようになるベースを頭の中につくるときには、
暗記は必要不可欠だと考えています。


理解しているかどうかを確認する方法として、
他人に教えることができるか、というものがあります。

現代社会で必要とされていることは「課題解決」ではなく「課題設定」です。
単に解放を覚えるだけでなく、常に問題はどこか?ということを考え、
試行錯誤を繰り返しながら自分で実際に解いてみることが重要です。

畑村式「わかる」技術
畑村式「わかる」技術



posted by xi at 00:38 | Comment(0) | TrackBack(1) |
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック

読書マラソン(100冊目) 畑村式「わかる」技術
Excerpt: ようやく100冊目。 畑村式「わかる」技術畑村 洋太郎 講談社 2005-10...
Weblog: 創造マラソン
Tracked: 2005-11-22 19:42
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。