2006年05月30日

「面白いほどよくわかる社会心理学」晨永光彦

社会心理学とは、個人の心や行動が、社会的環境に影響されることに着目し、集団や組織、群集が個人の心に与える影響を考察する学問である。
社会心理学を知ることによって、働くモチベーションを高めたり、仲間を増やしたり、恋人に好かれるようになったり、上司を説得できるようになるかもしれない。

心理実験によって明らかにされた社会心理は実生活にも役立つだろう。

説得された場合でも、相手の理屈を鵜呑みにしているわけではなく、別の理屈を自分なかでつくりだして補強している。

認知的不協和
最初は相手に合せてその意見にうなずいているだけでも、次第に相手の意見が正しいと思えてくる。

直接的な態度(きれいなブローチですね。とてもよく似合っている)
無害な態度(今日はいい天気ですね)
軽薄な態度(君みたいな美人に会えてラッキーだな)
直接的>無害>軽薄
関心を抱いている話題を直接切り込まれることで気分がよくなった女性は、その男性自信に好意を抱くようになる傾向がつよい

容姿の魅力はその人柄まで素晴らしいと思わせる力を持っている

現実的な考え方の人にはロマンチックラブは訪れにくく、情熱的な恋愛についてばかり考えている人は本当にこういった恋愛に陥りやすい

ロミオとジュリエット効果
親が交際に反対しているカップルほど、恋愛が盛り上がっていると感じている

釣り合い仮説(自分の容姿と釣り合う異性を好きになりやすい)
自分より上の女性には拒絶される可能性を考慮してしまい、逆に、容姿の劣る女性を選ぶことは自尊心が許さないことが多い

赤信号みんなで渡れば怖くない(集団極性化)
人間の判断は一人でいるときよりも集団でいるときの方が極端な行動を取りやすい

心理実験で囚人役を演じさせれば自尊心の低下が起こった。これは、社会的役割を演じることにより自己概念が変容することを示唆する。

内包特性理論
無意識のうちにある肯定的な評価から別の肯定的な特徴を連想したり、逆に1つの否定的な評価から他の欠点を連想することで他者のイメージを補完している。

古典的条件付け
おいしい料理を食べているとき、BGMとして流れていた音楽も好きになることがある。

ピグマリオン効果
期待に基づいて他者に働きかけると、他者は期待に応じた行動をし、結果として当初の期待が現実のものになることがある。

群集心理は一体感をもたらし、個人の自我を薄れさせ、また、無名性が高くなり、責任があるという意識を忘れさせてしまう。

流行が受け入れられるための条件
「社会から孤立することを恐れて他人を模倣する(同調性)」と「流行を取り入れることによって他人と自分とを差別化する(独自性)」の要素の共存

広告の効果
単純接触仮説(接触回数が多いと好感度が高まる)
威光効果(カッコいいイメージを煽ることによって、商品自身の特徴以外に付加価値を与える)

日本では戦後一貫して、アニメ、TVゲーム、インターネットといった虚構性の高いメディアが発達してきた。虚構性の高いメディアに依存するようになると、自我意識が薄れ、現実的な判断力を失ったり社会的適応性にかける傾向がある。

携帯電話依存症が増えた理由
人や社会との親和欲求、所属欲求の充足手段になっている
いつでも情報の発信・受信・拒絶が可能で、対人関係を含む環境に対するコントロール感の獲得に役立っている

職場の人間関係に悩んでる人が、別グループの友人に愚痴をこぼすことでスッキリする。ネガティブな感情を他人に話すことで処理する機能が人間には備わっている(社会的共有)

物理的な外傷もトラウマ

トマス・アクィナスは心を「神」から独立した自由なものだと主張した。この考え方は、「人間は自由に行動し、その結果の責任も自分で取るべきだ」という近代的な人間観の基礎になった。





posted by xi at 21:54 | Comment(0) | TrackBack(0) |
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