2006年05月20日

「戦争論概論」黒野耐

日本人は第二次世界大戦で軍部が独走して日本を悲惨な戦争に引き込んだ
というトラウマのため、戦争に極度の拒否感を持ち、
戦争論を学ぼうとしない。
しかし、強硬姿勢を示す中国、北朝鮮、韓国などに対し
このままでは日本の国益は侵されて行くだろう。
また、戦争を避けるためには戦争を知るべきなのである。

地政学
国際関係について地理的概念を基礎として全体の動向をつかみ、
そこから国家戦略に必要な判断の材料を引き出そうという学問。

アメリカの戦争思想
米国人にとって土地拡大は自然界の膨張と同じ「膨張の天命」であり、
19世紀中頃に太平洋岸まで発展することが米国の天命であると考える。
この思想は、太平洋やカリブ海へ進出するときにも用いられた。
米国は、冷戦時代に競い合ったソ連が消滅してしまったいま、
外部に敵を作ることによって政治的に団結するのが困難になってきた。
そしていま米国は「イスラム原理主義者」という新たな敵をつくりだした。

戦争形態の歴史
絶対王政時代の戦争は、軍隊が消滅すれば国王の地位を保証するものは何もなく、軍事行動は高価な傭兵の消耗を惜しんで慎重なものであった。
その戦争の形態ナポレオンが壊した。
ナポレオンは、敵国の抵抗力を完全に奪い、こちらの政治的要求を一方的に強要して戦争を終結させる「絶対戦争」という形で勝ち続けた。

ゲリラ対抗策
ゲリラが頑張れるのは民衆の中に隠れて支援を得るからである。
これを阻止するためには善政を行えばいい。
現在の政権に対する支持が得られれば、ゲリラを支援する人は減る。
民衆に助けられているゲリラを殲滅することは不可能であり、
政治的に解決することが有効なのである。

「戦争学」概論
「戦争学」概論
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黒野 耐
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posted by xi at 15:36| Comment(1) | TrackBack(1) | 機械学習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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