2006年05月11日

「金融工学」木島正明

金融工学とは不確実性に起因するリスクを分析する学問。
ポートフォリオやデリバティブの計算だけでなく、
経営や政策における意思決定にも応用できるものです。

賭けでお金を倍にしたい場合。
あなたは手持ち全てを1回の賭けに賭けますか?
それとも、少しずつ数回に分けて賭けますか?
金融工学の考え方によると、
自分にとって不利な状況では一発勝負に出た方がよく、
逆に有利な状況では慎重な勝負に徹するべき、と言うことができます。

単に平均的な収益が最も高くなるように意思決定すると、
大損する可能性もあります。
大損はしたくないけど、できるだけ期待収益を大きくしたい、
もしくは、期待収益をある値に決め、リスクを最も小さくしたい、
ということはしばしば起こります。

リスクを数値化する方法は色々あります。
最も簡単には収益率の標準偏差(分散)をリスクと考えます。
ばらつきが大きいということは、高収益を上げることもあるけど、
大損する可能性もあるということを表しているためです。

また、考えられる最大損失額をリスクと捉えることもできます。
これはバリューアットリスク(VaR)の考え方で、
例えば、95%で価値が1週間で下落する最悪の下落幅が使われます。

本書は、ポートフォリオ理論、価格変動モデル、
無裁定理論、ブラックショールズの公式、債券価格モデルなど
が説明されています。

金融工学―経済学入門シリーズ
木島 正明
日本経済新聞社 (2002/05)
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4 英語ではファイナンシャル・エンジニアリング
4 噛めば味が出る本です
5 かなりいい!

posted by xi at 22:46| Comment(3) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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