2006年03月08日

「銃・病原菌・鉄」ジャレド・ダイアモンド

現在、欧米が現在の政治、経済の中心となっている。
一方、アフリカには飢餓に苦しむ人々がいたり、
また、オセアニアには狩猟生活を送っている民族もいる。
「銃・病原菌・鉄」は、なぜこんなにも大陸によって異なる社会へと発展したのか?
という壮大な謎に挑む本である。

1998年度のピューリッツァー賞の一般ノンフィクション部門の受賞作。

遺伝学、分子生物学、行動生態学、疫学、言語学、文化人類学、考古学など
さまざまな学問の知識を動員しており、読みごたえがある。

題名になっている、銃・病原菌・鉄は、大航海時代以降、
ヨーロッパ諸国がアメリカやアフリカ、オセアニアの先住民を殺し、
征服することができた直接の要因である。
銃で殺された先住民よりも、
ヨーロッパから持ち込まれた伝染病によって死んだ先住民の方が圧倒的に多い。
コロンブスの大陸発見以前の人口の95パーセントは伝染病で死んだ。

大まかに言って、ユーラシア大陸が最も栄えている。
この究極の要因は、ユーラシア大陸は東西に伸びる大陸であるからだ。
東西では、南北に移動するのとくらべ、気候の変化が小さい。
そのため、広い範囲で、同じ植物を栽培し、同じ動物を家畜とすることが可能になる。
また、栽培可能な植物や、家畜可能な動物が、
もともと野生種として数多く存在したこともユーラシア大陸に有利に働いた。

栽培や家畜が可能になると、食料を大量に得ることができ、
集団のなかで多くの人口を抱えることもできる。
すると、社会構成をより複雑で専門化することができ、技術の発達につながる。
それが、銃や鉄の発明につながった。
また、人口密度が高く、家畜とともに生活していたため、伝染病が昔からあった。
そのため、伝染病に免疫のある遺伝子を獲得していたのだ。

銃・病原菌・鉄
銃・病原菌・鉄
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posted by xi at 23:00| Comment(0) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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