2006年02月23日

「ロリータ」ウラジミール・ナボコフ原作脚本、スタンレー・キューブリック監督

「ロリコン」「ロリータ」という言葉はみんな知っているが、
その語源を知らない人も多いのではないだろうか。

語源は、1955年に発表されたウラジミール・ナボコフの小説「ロリータ」。
「ロリータ」は物語に出てくる少女の名前である。
主人公の中年のおじさんハンバード・ハンバードは、
少女ロリータに恋をし、ロリータのそばにいるために未亡人のロリータの母と結婚までする。
まさにロリコンの話である。

小説は読んだことがないのだが、
原作者のナボコフが脚本を書き、スタンリー・キューブリックが監督し、
映画になっているので見てみた。
名作を知ることは話のネタにもなるのでいいのではないだろうか。

インパクトのある過激な内容で有名だと思っていたが、amazonで
幾多の謎を重層的に含み込む、精緻極まるパズルのような名品、
「言葉の魔術師」ナボコフの最高傑作。
と評されており、文学的に評価が高いもよう。

ロリータ
ロリータ

ロリータ
ロリータ
DVD
posted by xi at 21:37| Comment(1) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月19日

圧迫面接対処法

就職活動をしている人、転職を考えている人、昇進を控えている人
また時には入学試験にのぞむ人に、待ち受けているかもしれない難関「圧迫面接」。

圧迫面接は答えにくい質問をわざとして、
困った状況で臨機応変に対応できるかを判断しようという面接法である。

嫌がらせに近い質問でも、言いよどんではいけない。
論点をずらしてでも、とにかく知っている限りのことを堂々と話す。
そして「お答えになっていないかもしれませんが」と言って終わらせる。
少なくとも知識の豊富さをアピールすることができ、好印象を与えられる。

聞かれていない質問でも詳しく説明することで、
その人の話の信憑性が高まるという、心理学実験の結果も得られている。
そうすれば、好印象を与えることができるだろう。

答えにくい質問をとにかくすることは相手より有利な立場におき、
うまくやり込めるための弁論テクニックでもある。
圧迫面接も1種のテクニックだと認知し、受けても感情的になることなく、
同様にテクニックで対処することも必要である。

参考文献
パワープレイ
パワープレイ
posted by xi at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 自己啓発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「これで古典がよくわかる」橋本治

日本の文化を知らない日本人が多い。
外国へ旅行へ行ったときに、日本文化を説明できないこともあるだろう。
自分の生まれ育った国について知ることは、
外国の文化を深く理解することに不可欠なことだし、
誇りを持つこともできる。

日本人は西洋文化を崇高しがちだ。
しかし、西洋人が惚れ込んだ日本文化もある。
イギリス人映画監督のピーター・グリーナウエイは1000年くらい前に日本で書かれた
「枕草子」に感動し、映画をつくった。
また、文学ではないが、浮世絵はドガ、モネ、ゴッホ、ミレーなどの
印象派画家に影響を与えた。

「これで古典がよくわかる」は日本文化の原点ともいえる
日本書紀、源氏物語などの古典を紹介しつつ、
日本語の文章が生まれる歴史を教えてくれる。

古典を読むときに必要なことは
自分も古典を書いた人も同じ人間なんだから、どこかに接点があると思うこと
であるそうだ。
紫式部とも紀貫之とも兼好法師とも共感できる部分を見つけてみよう。
鎌倉時代にもオタク青年がいるくらいだから(鎌倉幕府3代目将軍源実朝)
自分と同じ考え方の人が書いた古典も見つかるだろう。

古典を学ぶ最初の一歩としては、冒頭を暗礁することがいいらしい。
文体を知れ、慣れることができる。
また、友達と百人一首かるた大会を開いて、
競争原理を導入して古典に慣れるのもオススメしている。
意中の異性も誘えば、相手の手を握るチャンスがあるかも。。。

メモ
・ひらがなは、和歌や物語を書くために、漢字の万葉がなをくずして生まれた
・カタカナは、読みにくい漢文を読むための記号として、
 漢字の一部だけを使うことにして生まれた
・平安時代には「目が合う」ということは「セックスをする」ことと同じ
 (まぐわう、目合う)
・漢字しかない中国のインテリは、知的能力をアピールするために
 むずかしい漢字をたくさんい誇大な表現をしがち
・貴族中心の平安時代から武士中心の鎌倉時代になり、
 京都に住む平安貴族が優位に立てるものは「文化」しかなかったため、
 京都の王朝文化が盛んになった
・鎌倉幕府を開いた源頼朝は女好きで、夜這いをして護衛に見つかり「誰だ!」
 と声をかけられても答えなかったために切られたために死んだ
 という説がある(鎌倉幕府の公式見解は落馬による死)
・平安時代の文化が偉いのは、武士以前の天皇中心の時代に戻ろうとした
 明治政府のせい

これで古典がよくわかる
これで古典がよくわかる
posted by xi at 17:29| Comment(0) | TrackBack(3) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月13日

「好きになる人間生物学」吉田邦久

会ったばかりの人と手っ取り早く仲良くなるには病気の話をするといいらしい。
(「パワープレイ」内藤誼人より)
病気に詳しくなるためには人間の生物学的な機能を分かっていないといけないが、
そんなときに簡単に読めて大雑把な知識を気楽に身につけることができる本。

メモ
・DNA鑑定は指紋のように絶対(100%間違いなし)ではない
・美人がもてるのは、顔やプロポーションの美しさは健康の証であり、
 子供が健康になり、生まれた子供も美人になり自分のDNAをちゃんと残してくれるから
・左右の大脳半球をつなぐ脳梁は女性の方が大きく、
 話しているときは男は左脳だけが働いているのに対し、女は左右両方使っている
・錯覚が見えるのは、人間はあるがままのものを見ているのではなく、
 脳が推測したものを見ているため
・寝ているときも、脳のエネルギー消費量は変わらない
・西欧人は子音は左脳(言語脳)、母音は右脳(音楽脳)で処理しているが、
 日本人は子音・母音ともに左脳で処理している
・金縛りは、疲れたときなど眠りに入ったとたんレム睡眠になり、
 かすかに意識はあるが寝ているときに起こる(普通はノンレム睡眠から入る)
・研究によると、活動の効率は夜型より昼型の方がよい
・プリオンは熱やホルマリン処理でも活性を失わない(狂牛病は焼いてもだめ)
・はげを促進する因子にアンドロゲン(男性ホルモン)があり、男性の場合、優勢遺伝する
・アンドロゲンレセプターの違いがはげやすさに関係しており、
 ハゲの人の方がアンドロゲンが多く男性的というわけではない
・ネアンデルタール人は脳容積は現生人類(1400ml)に匹敵するか
 むしろ大きかった(1200-1750ml)が、約3万5千年前に絶滅してしまった
・ミトコンドリアDNAは必ず母親の卵細胞由来であり、
 ミトコンドリアDNAを遡っていくとエチオピア近辺に約20万年前に
 住んでいた1人の女性にゆらいすることが分かった。
 場所も分かるのは、エチオピア近辺のDNAは違いが大きく(古くにDNAができた)
 他の大陸のDNAは違いが小さかった(最近分かれた)から
・温室効果は二酸化炭素やメタン、フロンなどがもっているが、これらは
 太陽の可視光線は透過させるが、地面からの輻射線の赤外線は吸収・反射するため
 空気が温まる

好きになる人間生物学―私たちの身近な問題、身近な疑問
好きになる人間生物学―私たちの身近な問題、身近な疑問
posted by xi at 22:24| Comment(0) | TrackBack(4) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月07日

「反社会学講座」パオロ・マッツァリーノ

普通の社会学者が訴え、マスコミが報道し、一般人が普通に信じている
「少年凶悪犯罪が近年増加」「日本人は勤勉」「イギリス人は立派」
などを、社会学の手法を駆使し、逆の結論を導き出す、
社会学を批判し、不当な常識から解放してくれる本。

社会学者の特徴は
・人間をある一面的な特徴で分類し、まとめて批判する(個別では社会学にならない)
・事実にゆがんだ視線を送り、善悪の判断を加える(統計結果を誤読・操作して)
・自分で問題を捏造し、分析し、処方箋を書く(社会に問題がないと存在価値がないため)
とまとめられています。

つまり、個人的に問題であると思ったことを、
もっともらしくデータを見せて批判しするのが社会学者だと。
ひどい言われようですが、あながち間違っているとも思えません。
この本に書かれているトンデモない結論も、
社会学の手法によって、もっともらしく聞こえます。

社会学者はマスコミに数多く露出し、
世論形成に大きく影響を与えています。
提示されたデータ、学者の意見は鵜呑みにする危険性を教えてくれます。

また、社会学の手法を用いて、黒を白と思わせる、
説得術を学ぶこともできます。

読み物としても楽しめて、「へぇ〜」と思わせるデータがたくさん載っています。

反社会学講座
反社会学講座
★★★★
posted by xi at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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