2006年01月29日

「コメント力」齋藤孝

コメント力は日常生活の至る所で求められる。

鋭いコメントができれば、
有能な人と思われるし、人が寄ってくるし、異性にもてるようになる。
就職活動でも役に立つだろう。

この本には、「コメント力」トレーニング集として、
有名人などのコメントが場面毎にクイズ形式で載せられ、解説されている。
例えば、人をなぐさめるとき、として
「なまじ目鼻がついているんで苦労している女いくらでもある」

という、落語のなかの、のっぺらぼうの女性に対する言葉が書かれている。
また、バカボンのパパや「エースをねらえ」の宗方コーチの言葉なども挙げられていて、
とっつきやすく、漫画を普通と違う視点で見ているところがおもしろい。

コメント力を上げる一番の方法は、
何に対してもコメントするように心がけることである。
ニュースや映画、料理に、ありきたりではないコメントをする。
「おもしろかった」や「おいしい」では聞いている方はつまらない。
コメントを聞いた人に、影響をあたえるものであると心に残る。
例えば、その料理を食べてみたいと思わせたり、新たな視点を与えたり、
楽しい気分にさせたり。

齋藤孝氏は二十歳まではクラシックを聴いても良さが分からなかったが、
評論家の吉田秀和の本を読んでから、聴こえていなかった音が聴こえてきて、
理解できるようになったらしい。
吉田秀和の言葉によって、感性が研ぎ澄まされたのだ。
そんなコメントができるようになりたい。

コメント力を上げるためのテクニック
・比較して違いを言う(同じ監督の違う映画と比較する)
・どこにエネルギーを一番注がれているかに注目する(注力されてい所のコメントは本質を理解していないと思われる)
・具体的な引用をする(映画の1シーンを合せて話すと説得力が増す)
・話を聞きながら、映画を見ながらコメントを考えておく(しっかり観察するようになるし、ありきたりのコメントを捨てる時間ができる)
・動物に例える(あれは虎のようだ)
・AそれでいながらBだ(失敗したものをほめるとき)
・予想していたよりずっと○○だった(ほめるとき)
・似ていると指摘する(何がどう似ているのかを明確にすることで、ものを見る視点がクリアになる)
・コメントする対象が自分だったらを考えコメントする(謙虚になれる)
・まずはこの○○という作品にめぐり逢えたことをなにより感謝したいと思います(自分の作品に対して)
・擬人化する(この味は何かいきり立っていますね)
・断言する(コメントは話の起爆剤になるべきもの、曖昧だと話がとぎれる)
・得意分野で比喩する(阪神ファンだったら、2アウト満塁で井川が押し出しのファアボールやったときのような辛さだね)
・学問的な体系を身につけて、すべてその体系で説明する(精神分析学など)

コメント力
コメント力
posted by xi at 00:18| Comment(0) | TrackBack(3) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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