2005年11月13日

「流星ワゴン」重松清

直木賞作家、重松清による父子の物語。

家族が分かり合うことの難しさ、そして大切さを教えてくれる小説。
息子を、父親を、妻を、今までとは違った角度で見ることができるようになるだろう。
また「あのときこうすればよかった」と後悔するのではなく、
絶望的な状況でも、あきらめなければ、誰も知らない未来は
変えられる可能性があることを教えてくれる小説。
死ぬことができるくらいの勇気があれば、人は何だってできるはずだ。

38歳の主人公永田は、リストラされ、妻に離婚届をつきつけられ、
息子に家庭内暴力をふるわれ、サイテーの状況だった。
夢も希望もなくなり、死んでもいいと思っていた。
そこに現れたのが5年前に交通事故で死んだ父子が乗るオデュッセイ「流星ワゴン」。
永田は流星ワゴンに乗り、過去の大切な場所に連れていかれ、
気づかなかった妻、息子、父の本心を知る。

自分がいつも正しいと威張り散らしていた父が嫌いだった。
しかし、同い年として出会った父はそんな強い男ではなかった。
家族だから、父と子という関係だから、夫と妻という関係だから、
知ることができない一面ができてしまうのだろう。

分かれ道は、たくさんあるんです。でも、そのときにはなにも気づかない。
みんな、そうですよね。気づかないまま、結果だけが、不意に目の前に突きつけられるんです。
サイテーの状況をつくりだした分岐点となった出来事。
そのときの行動がサイテーの状況をつくりだすとも思いもしていなかった。
後悔してもしょうがない。過去を変えることはできないのだ。
現状を受け入れ、過去にタイムスリップできたらこんな努力をして現在を変えるんだけど・・・、
という思いを、現在を変える努力につなげればいいのだ。

未来は自分で決められる、って思って日々過ごしていきたいなぁ。

流星ワゴン
流星ワゴン
posted by xi at 12:10| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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