2005年08月13日

考える脳 考えるコンピュータ、ジェフ・ホーキンス、サンドラ・ブレイクスリー

考えるコンピュータであるかどうかを調べる有名な方法として「チューリングテスト」がある。チューリングテストとは、チャットをしている相手がコンピュータか人間か当ててもらい、人間と区別できなかったら、それは考えるコンピュータとする方法である。このチューリングテストでは行動によって知能を持っているか判別する。しかし、筆者はこの行動によって知能の有無を判別することは間違いだと指摘する。人間は
暗闇で横になっているだけでも、思案と推理をめぐらすことで知能は発揮できる
。知能について知るためには、行動ではなく、頭の中の働きを重視すべきであり、特に新皮質の仕組みを知ることが、知能を持った機械をつくることにつながると考えている。

筆者が注目する新皮質の特徴は、ヴァーノン・マウントキャッスルが指摘した、新皮質の見た目と構造が極めて均質であるとこうことである。そしてその結果
新皮質が実行するあらゆる処理には同一の計算手段が使われている
という仮説が提示された。視覚、聴覚、触覚は全て異なる感覚であるが、脳に入って活動電位に変わると、全て同じ、単なる時間的、空間的なパターンである。耳から入った情報であろうが、目から入った情報であろうが、同じように処理される。こう考えると、現在、音声認識、画像認識など様々なパターン認識、人工知能の手法が提案されているが、統一的に扱う手法が存在するはずである。脳はそのように処理しているのだから。

人間は0.5秒以内で写真のなかの猫を判別することができる。0.5秒では脳に入った情報は100個の細胞を通過するだけらしい。しかし100個の細胞を通過するだけで知的な活動を人間は行っている。これは「100ステップの法則」と呼ばれるものであるが、どうしてこのようなことが可能なのだろうか?その答えは
脳が問題の答えを「計算」するのではなく、記憶の中から引き出してくるから
らしい。

人間の脳は蓄積した記憶を使って、見たり、聞いたり、触れたりするものすべてを絶えず予測しているのだ。わたしが部屋の中を眺めるとき、脳はいつも記憶を使い、何を見るはずであるかの予測を、実際に見る前にたてている。
こうした予測が人間の思考であり、感覚の入力と結びついたときは認識となる。脳の知能のこのような定義を、わたしは「記憶による予測の枠組み」と呼ぶことにする


著者はPalmの生みの親。

考える脳 考えるコンピューター
考える脳 考えるコンピューター
posted by xi at 15:39| Comment(0) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

さおだけ屋はなぜつぶれないのか?身近な疑問からはじめる会計学、山田真哉

はじめは会計学の本とも知らなかったんですけど、
いつまでたってもベストセラーになっていたので気になって読んでみました。
会計学の考え方を日常生活へ生かすとどうなるかなど書かれていておもしろかった。

節約は絶対額で考えるべき
1000円のものを500円で買ったとしても500円しか特にならない。100万円のものを99万円で買ったら1万円も得する。パーセンテージで考えると50%引きと1%引きだが、絶対額で考えると逆になる。小さいお金でケチケチしていても特に節約にならない。小さいお金は豪快に使って気持ちよく生活し、大きいお金で節約する。

商売をしている人は在庫を減らそうと努力する。在庫はコストがかかるからだ。家庭でも在庫コストはかかる。物を置くスペースにはお金がかかるし、維持するのにもお金がかかるし、整理するのにもお金がかかる。いらないものは積極的に捨てて在庫をなくすようにしよう。

会計には機会損失(チャンスロス)という考え方がある。ある商品を完売して在庫をゼロにしたからといって喜んではいけない。完売したということは、もう少し多めに仕入れていればもっと売ることができたということである。もうける機会を逃したということだ。日常生活でも
どうせやるならできる限り最大限まで目標を高めに設定
することで機会損失をなくせる。しかし、あまりに高すぎる目標だとやる気がなくなってしまうので、実現できそうなレベルよりも少し高めの目標がよいらしい。

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学

posted by xi at 11:57| Comment(0) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

経済物理学の発見、高安秀樹

経済学は「科学」になりきれていません。需要と供給が均衡するという経済学で最も有名な考え方は、市場参加者が常に市場全体についての情報を持っており最善の行動をとるという現実離れした仮定の上になりたっています。そのため、実際の経済データを見ても、経済学が教えてくれるものとはかけ離れたものとなっています。

経済物理学(エコフィジックス)とはカオスやフラクタルといった物理学の手法を使って経済現象を解明する最近始まった学問です。

カオスをつかって株価や為替を予測して成功しているヘッジファンドがあるそうです。カオスとは、初期値のほんのわずかな違いが結果として大きな違いが生まれることです。
カオスは全くのランダムとは異なり、何らかの秩序を持った複雑な構造を内蔵したような変動なのです。この性質を積極的に利用し、複雑な変動の時系列データからある程度の未来を予測することが場合によっては可能になることが示され
ています。

フラクタル(部分を拡大すると全体と同じように見える)は、海岸、雲、木など様々な自然現象で見られますが、フラクタルという概念は、マンデルブロが経済現象を解析しているなかではじめて発見したものです。このことからも、物理学と経済学と似たような性質を持っていることが分かり、物理学の手法が経済学にも応用できると期待できます。

この本では、くりこみ理論を使ってマクロ経済学とミクロ経済学の方程式をつないでみたり、所得の変動や分布を説明してみたりしています。経済学が全く分からない人でもおもしろく読める本です。

経済物理学の発見
経済物理学の発見
posted by xi at 11:33| Comment(0) | TrackBack(3) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

C言語でNANやINFを判定

数値計算しているとNANやINFがでてくることがあります。
これをif文で判定するには
isnan(x) : xがNANだったらTRUEを返す
isinf(x) : xがINFだったらTRUEを返す
を使えばよいです。

またデバッガを使ってNANの発生場所を見つける方法が
http://www.k.mei.titech.ac.jp/~stamura/NumericalComputation-Tips.html
に載ってます。
posted by xi at 11:03| Comment(0) | TrackBack(1) | コンピュータ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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